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SDGsの取り組み
「持続可能な社会の実現」に向けての私たちの取り組み
人と人とが共存共栄できる思いやりにあふれた社会づくり
- 科学技術の進歩によって人間関係が希薄になり、さらにコロナ禍でそれが加速しています。他者や自分以外のものに対する思いやりがなくなってきているように感じます。平気で親や我が子を傷つけてしまったり、他人へ危害を加えてしまったりという悲しい事件も多発しています。この国際問題ともいえる大きな課題に地方の中小零細企業が取組むことは大きな意義があると思っていた時にSDGsに出会いました。脆弱な立場にある一人一人に焦点を当てる「人間の安全保障」というSDGsの精神は当社の経営理念「人につくし、人をつくり、うるおいをつくる」と合致していると感じ、いろんな人が有機的に連動し助け合う取り組みを考えています。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?
- SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは "Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)" の略称。
2015年9月、ニューヨーク国連本部にて開かれた「国連持続可能な開発サミット」において、国連加盟国により採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された「2016年から2030年までの国際目標」のことです。
すべての人が平和と豊かさを享受できることを目指し、「17のグローバル目標」と「169のターゲット(達成基準)」で構成されており、地球上に誰一人として取り残さない("leave no one behind")ことを誓っています。
岡山ビューホテルは、国連が提唱するこの「持続可能な開発目標」に賛同、「持続可能な社会の実現」に向けた事業展開が重要だと考えています。
当社はその事業特性を踏まえ、SDGsの目標の中から取り組むべき課題を抽出し、それらを解決すべくスタッフやお取引先様、地域の皆様と協力しつつ、私たちにできることを考えて社内外活動に取り組んでいきます。
当ホテルはSDGs取り組み事例として、外務省JAPAN SDGs ActionPlatformに掲載されています。
岡山ビューホテルのSDGs
- 岡山ビューホテルは、「岡山活性化支援業」を事業ドメインに定め、岡山の街の魅力向上のための取り組みを進めています。下記のゴールを複合的に達成することで包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市及び人間居住を実現できると考えています。私たちのふるさと岡山の街が住みやすく元気な街になることが私たちのゴールです。
地域の孤食をなくす「子ども食堂」
核家族化、単身赴任、共働き家族が進む現代社会において子どもの孤食化は深刻です。当社ではホテル近くにあるYMCA様と協力しながらそんな寂しさを抱える地域の子どもたちを集めて、館内レストランで定期的に「ひだまり~ぬ子ども食堂」を開催しています。日頃食べることができないホテルのシェフが作る料理は子どもたちにとっては新鮮で好評です。ホテルが主催して開催するのはまだ全国的にも前例がなく、しかも継続が難しいとされていますが、開催資金もクラウドファンディングやお土産品の売上金の一部を充て持続可能なビジネスモデルを構築しています。
限られた資源を大切に
●フードロスのための対策
宴会や朝食バイキングなどホテルでは多くのフードロスが生まれます。そこで当社では、最小限にとどめる工夫を凝らしています。
例えば朝昼のバイキング。フルバイキングにはせず、メインのお料理は注文されてからおつくりするハーフブッフェスタイル。ご飯、みそ汁、サラダなどロスにならない食材をバイキング形式にしています。これによってお客様が食べ残される食材以外でのフードロスはほぼゼロに近くなっています。
●連泊のお客様へのエコ清掃の呼びかけ
連泊のお客さの清掃はご希望によりシーツやリネン関係の交換を省略していただくよう呼び掛けております。それによりクリーニングで発生する有機洗剤などの使用を抑制することで環境へ貢献することができるようになっています。
●リサイクルへの徹底
レストラン割箸の廃止、当ホテルで使った段ボールや廃油、お客様が使用したペットボトルやアルミ缶などは分別してリサイクル業者に来ていただき回収していただいています。
これらの取り組みにより
平成24年度岡山市事業系ごみ減量化・資源化推進優良事業者として岡山市より表彰を受けました。
●岡山ジビエ料理の開発
岡山県内には鳥獣被害が多く、最近では耕作地の被害のみならず人にも危害を及ぼすようになって深刻さを増してきています。捕獲されたシカやイノシシは廃棄されていますが、再利用を当社は推進しています。2020年2月にジビエイベントを開催したのをきっかけに、岡山のジビエ料理を今年8月に世界環境サミットinSDGsで講演したTaeko’s Kitchenスクール代表の中川妙子氏とメニューの共同開発を進めています。岡山ジビエの美味しさを伝えると同時に持続可能な消費生産形態を確保することに寄与します。
●畳縁の破材でアート作成
倉敷市児島にある畳縁メーカー高田織物株式会社様とコラボして同社の畳縁の破材をご提供いただきお部屋や廊下に飾るアートにさせてもらいました。捨てるものを活かし、お客様にも岡山の特産品を体感していただけるようにしました。(9階客室と廊下に展示)
岡山活性化のためのパートナーシップ
●「岡山食活」~地元の食材の生産者さまとタイアップ
岡山の生産者とタイアップして岡山の美味しい食材を全国、海外から来られるホテルゲストに紹介します。私たちはこのことを「岡山食活」と呼び、それによって岡山の良さや美味しさを知ってもらうきっかけになっています。2020年6月には県内の酒蔵である利守酒造様と共同でクラウドファンディングを立ち上げ資金を調達し、前述の「子ども食堂」の運営資金として使わせていただきました。
●お土産品の販売による地域との連携
2020年よりお客様のためにオリジナルのお土産品の販売を開始しました。車で来られたお客様がわざわざ駅や空港まで行かなくて済むよう、岡山の思い出になるようなオリジナルのお土産品を社会福祉法人や就労継続支援施設などと共同開発しています。この売上金の一部も子ども食堂の開催資金に充てています。
幅広い年齢層への働く場と働きがいの提供
●育児中のママの時短採用による社会復帰をサポート
育児中で職場復帰をしたくてもなかなかできないママを時短で働いてもらっています。それによって仕事に対する自信を付けてもらっています。さらに希望があると正社員への登用も行っていきます。なお当ホテルは、岡山県の「おかやま子育て応援宣言企業」に登録されています。
●定年退職者など高齢者の積極雇用
社会経験豊富な元気な高齢者にも門戸を開いています。駐車場受付や館内のメンテナンスなどで今まで培った経験と知識で若いスタッフをリードしてくれています。
●社内表彰制度などスタッフのモチベーションアップを推進
当社では18歳から80歳を越える幅広い年代のスタッフが働いており、家族のような会社です。その中でも特に頑張ったスタッフを数名表彰しています。ほかにも社内研修制度、コンベンション参加、優良店舗視察、入院費用50万円まで補助、家族記念日制度などさまざまなフォロー体制を確立させています。
- 定期的な社内勉強会の開催およびボトムアップによるSDGsの実践わが社は仕事に必要とされる4つの力、つまり人間力、感謝力、仕事力、考える力の醸成のために教材を用いた社内勉強会や徳目朝礼を実施しています。これによりホテルマンとしてのみならず、社会人としての基礎知識や自己成長を促し、サービスの向上を目指しています。また月に1回のペースで外部講師を招聘してSDGsの取り組みのチェックやアドバイスを頂いており、それによって社内へのSDGsの浸透だけでなく、ボトムアップ型の全社事業へと進化させています。